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入れておくれよ

かゆくてならぬ

私一人が

蚊帳の外

子供の頃から

いろは習い

はの字忘れて

いろばかり

なびく稲穂に

群がる雀

実り豊かで

米祭り

今夜此処で寝て

明日また何処で

明日は田の中

畔枕

明日は交番所へ

たゝかれようと

好きな櫓は

やめられぬ

投げた松明

見事に飛んだ

燃えてあがるぞ

はしら松

千鳥千鳥は

荒波超えて

超えた所は

泉州路

色の黒いのも

浅草海苔は

白いおまゝの

肌を巻く

色は黒くても

味見ておくれ

私しゃ大和の

吊し柿

竹に雀は

品良く留まる

留めて止まらぬ

色の道

抱いて寝もせな

暇もくれぬ

私しゃ港の

泊まり舟

若さ若さでよ

御前さんの器量で

夜妻無いとは

偽りか

夏の夕立は

山根を伝う

あゝ夜妻は

軒伝う

金谷金谷のよ

勤めの女郎は

あゝ柳の

葉に留まる

板で転んで

提灯焼いて

明かりとらえて

真の闇

昔偲へば

鷹の巣あたり

御光さすよな

波の虹

船は帆かけて

嵐を待つが

私しゃ暇の

銭を待つ

能登の恋路へ

旅するならば

愛しあの娘と

二人旅