ページ 1 * 2 * 3 *

若い衆よ

しころじゃないか

年に一度の

秋祭り

目出度目出度よ

三ッ重なりて

庭に鶴亀

五葉の松

目出度目出度よ

三ッ重なりて

鶴が御門へ

巣をかける

目出度目出度よ

三ッ重なりて

枝も栄えりゃ

葉も繁る

峯の白雪

朝日に溶ける

娘島田は

寝て溶ける

島田島田によ

今朝結うた髪は

ほたえて

乱れ髪

髪の結ういたて

親でも迷う

ましてこの子は

無理はない

御前百まで

私しゃ九十九まで

共に白髪の

生えるまで

御前来るかと

床敷いて待てど

来ないので

一人寝る

御前来るかと

酒買うて待てど

来ないので

私しゃ飲む

酒の飲む人

真から可愛

飲んで管巻き

なお可愛

酒は飲め飲めよ

何升なりと

後の払いは

私しゃする

酒の肴に

するめは良いは

貴方と

寝もするめ

おやじ酔うても

せがれは酔わぬ

明けの鳥も

鳴くまでも

来るか来るかと

浜でて見れば

浜は松風

音ばかり

高い山から

谷底見れば

瓜や茄子の

花盛り

高い山から

谷底見れば

おまん可愛や

布さらす

おれがさらすは

布ではないぞ

あだな男の

心さらす

高い山には

霧がかゝる

器量良い子に

目がかゝる

桜島には

霧がかゝる

私しゃおぬしに

気がかゝる

紀州紀の川よ

安楽川粉河

おまん包むは

竹の皮

紀州日高川の

名高き話

安珍清姫

道成寺

2世誓いし

安珍さんの

後をしとうて

清姫が

浅い川じゃとて

小褄をからげ

深くなる程

帯を解く

日高川をばよ

蛇体となりて

恨み晴らすが

道成寺

大阪道頓堀の

竹座の芝居

安くて

おもしろい

とろりとろりと

回すは淀の

淀の川瀬の

水車

行たら見て来いよ

  大阪の城は

北の淀川

  見下ろして

一度見て来いよ

  名古屋の城は

金の鯱鉾

  雨曝し

信州信濃の

  真そばよりも

私しゃ貴方の

  側が良い